メディアネットワークコース

「考える映像」を駆使したサッカー観戦

1 なぜ私たちは「空間的」に理解できるのか

テレビで放送されているサッカー映像を見ながら、私たちは試合展開に感動したり、好きなチームのゴールシーンや選手のプレイをみて楽しんでいます。でも、時々選手を見失ったり、選手の全体の動きを知りたいと思いませんか?そんなサポーターを計算機で実現したい!と考えて私たちは研究を始めました。
しかし実現のためには、まず考えなければならない大きな問題がありました。私たちは何気なくサッカー映像を見ているようですが、実は過去の映像から、現在の映像までを記録して、現在フィールドのどの領域が撮影されているのかを上手に認識しています。だから味方からのパスを受けられるように、ボールから離れていく選手の動きも,空間的に理解できるのです。

2 サッカー観戦のときの頭の中は?

撮影している領域を自動的に抽出するためには、TVカメラの位置や撮影方向、拡大率を調べなければなりません。
それを計算機による画像処理で自動的に求めるとこんな映像が得られます。みなさんの頭の中にこのような撮影領域がイメージされているかもしれません。

3 ボールの位置はどこ?

そして、さらに大切なのは選手の位置とボールの位置です。一人ひとりの選手がゴールからどれくらいのところでプレイしているのか?私たちの頭の中では、両チームの選手をハッキリと理解しボールが相手チームに渡ったときに思わず力が入ります。様々な画像処理を駆使して各チームの選手の位置とボールの位置を自動的に計算機で抽出するとこんな風になります。
現在、メディアネットワークコースではこの映像からチームの優先度を抽出し、さらに選手の技術のレベルやチームの戦略を抽出する研究を進めています。近い将来、みなさんのそばに強力なサポーターをお届けします!

他のコースの「最先端の学び」